「素材を最大限に活かした看板」その2
普段見慣れていて気に留める事が無い物程、本来の用途とは違う使い方をした時の驚きは大きくなります。
かつてこういう芸術作品があった。
フランスの芸術家マルセル・デュシャンが1917年に制作した「泉」という作品なのですが、
普通の男子用小便器を寝かせて署名しただけのものですが、「美しい作品を自分の手作業で作る」という所を目指していた当時の美術界に大きな衝撃を与え、今でも彼の功績は高く評価されています。
と、ここまで行くと流石に、芸術に興味が無ければ理解できませんが、
こういう物の捉え方をを上手く使いこなす事によってインパクトと洗練されたデザインを融合できると考えています。
さて「素材を最大限に活かした看板」の話に戻ります。
前回は、するめいかを使った「磯の香り、するめ看板」でした。
今回はこれ。
スーパーのアイスクリーム売り場で貰えるやつ。
カップアイスのスプーンです。これを看板にします。
よく見て下さい。その美しいくびれと曲線美は、さながらパリコレのスーパーモデルの様じゃないですか。
これを看板に変化させるべく、彼女達を整列させて面を作って行きます。
どんどん並べて
これが出来上がる。
曲線のみで構成。
どこか生物的なシルエットですね。
そして仕上げに文字を貼り付け。
店舗名は「カップアイス専門店 GAPP ICE(ガップアイス)」です。
「カップアイス専門店」を木のスプーン焼きで名入れして正面に貼付ける事で、背景のテクスチャが「スーパーのアイスクリーム売り場で貰えるやつ。」であることを認識しやすくしました。
「木のヘラ」感はしっかり残して、柔らかくかわいい雰囲気に。
この様に「スーパーのアイスクリーム売り場で貰えるやつ。」を看板に使えば、思いのほか芸術的、かつ可愛い看板が出来上がります。
多分誰でも並べるだけで作れると思いますので、興味のある方は作ってみて下さい。
「スーパーのアイスクリーム売り場で貰えるやつ。」を使った看板が欲しくなった方はアドニックへご連絡下さい。
クリエイティブ部 小島 和人 ハモニズム
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