HOME
>
サイン・ディスプレイ(看板・空間デザイン)
>
【chouchouCherie(シュシュシェリー)/香水ファッション雑貨店】店舗デザイン企画設計

【chouchouCherie(シュシュシェリー)/香水ファッション雑貨店】店舗デザイン企画設計
■コンセプト
「今までの香水屋とは全く違うお店を作りたい」
シュシュシェリー総合プロデューサーである香水王子こと坂本信介氏から最初に言われた言葉である。
坂本氏がそう話すのには理由がある。単に真新しい物を作りたいと言う事ではなく、今、「香りの業界」自体のイメージを変えなくては、業界全体が衰退してしまうという危惧を込めての言葉だった。
老若男女問わず入りやすく出やすい。お客様との距離感を感じさせない、良い意味での雑多さや軽さを意識し、かつワクワクする様な遊び心のあるデザインの探求が始まった。


店舗のコンセプトは「空想の調香工房」。香りの知識関係無く興味や関心を持ってもらえる様、見ただけで空間に流れる物語を感じさせる工夫をいくつも張り巡らせた。
空間を埋め尽くす植物、錆びた蒸留器、乗れないブランコ、見えない鏡、昇れないハシゴ、フランスとも日本なのかわからない小物ディスプレイ、過去なのか現在なのか未来なのかもわからない時代感、壁に貼ってある架空の香料リスト。全てが空想の物語に基づいた不思議な店舗を創り出した。空想の香料名は店舗所在地の大阪府内に存在する駅名のアルファベットを並べ替えて作った造語である。
映画や舞台セットの様な空気を目指した
マテリアルのテクスチャには最もこだわり、空間内の全ての物は、様々な色味をわずかに取り入れたエージング塗装を施す事で絵画の様な雰囲気に仕上げ、店舗を覆い尽くす造花にも同様の処理と白身がかった塗装を施し、モヤの中の様なイメージにしている。店内の小物においてもエージング加工を施した。
これにより、大型ショッピングモールの中にありながら、映画や舞台のセットの様な独自の空気感の演出をする事ができた。
不思議な空間デザインから不思議な香りのストーリーに惹き込んでいく。舞台美術を思わせる様なコンセプトは、この店舗が入る「ららぽーとエキスポシティ」がテーマパークを意識した計画をされている事を汲み取り、この空間にも反映した。
テーマパーク空間によって高揚した心で、このシュシュシェリーを見つければ“アトラクション”の一つとも感じる事ができるのではないだろうか。
本物件はCI・VIから空間デザイン・ディスプレイまでトータルプロデュースができた為に空間にストーリーを持たす事ができた。
小島 和人 ハモニズム



店舗内部ディスプレイの詳細
